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Fig.3. Typical example of the HR trend during exercise.

 

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Fig.4. Percentages lf the total duration lf the each training intensity classified with speed and HR responses.

 

を取り入れた。図4に示されたように平均値でみると心拍数のトレンドからの分析法はLTから4mmol/Zまでの強度が走行距離とラップタイムから集計する方法に比べ過大評価される傾向があるもののおおむね強度別のトレーニング状況の把握は可能と考えられた。そこで、図5にはトレーニング中の心拍反応から推定する方法による強度別のトレーニング量の割合を昨年度調査した男子の結果8)と比較した。昨年調査した男子中学生はLT以下の軽強度のトレーニング時間が、全体の練習の1/2未満に過ぎなかったのに対して、今回調査した女子中学生は両校とも2/3と大半を占めていた。また多段階運動負荷テスト時に血中乳酸濃度が4mmol/l以上の蓄積を伴い、心身ともに強いストレスを生じると思われる激しいトレーニング時間は昨年調査した男子生徒の1/3以下で、昨年度調査した男子中学生に比べ、練習時間が少ないだけでなく運動強度も低く抑えられていた。しかも両校とも福岡市内で入賞する選手を輩出しているし、Y校は市を代表する駅伝チームでもあった。すなわちこのような練習内容で個人個人のかなり高いパフォーマンスを引き出すことに成功していると考えることができる。
しかし4mmol/l以上のトレーニング時間は女子大学生ばかりでなく、昨年度報告した男子大学生に比べても長めであった。したがって今回調査

 

 

 

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